最後の仕上げ!天井を板張りにしていく(使用工具:インパクトドライバー、電動のこぎり)
ここまでの下準備が完了したらもう少し。いよいよ最終行程である、木の板を張っていきます。
事前に計測した長さに合わせて木の板と、軸になる木材、打ち付けるための釘をホームセンター(筆者宅近くの『コーナン』)で購入。実際に買ったのは以下。
【購入したのはコチラ】
・「杉仕上げ材」(14×45×975mm)…×3本
・「桧パネリング単板貼り」(9×90×1900mm)…×14枚
・「ドリルビズ」(25mm)…100本
・「結束バンド」…100本
価格は合計で約1万5000円でした。

▲赤い部分に木の柱を結束バンドで括って固定する
まずは、天井の横を横断している金属の柱2本と荷台後部1箇所に、「杉仕上げ材(角材)」を1本ずつ固定していきます。
固定方法は、「結束バンド(耐熱性)」で「杉仕上げ材(角材)」を複数箇所均等に縛るだけです。この方法で、助手席上部、後部座席中部、荷台後方の3箇所に木材を固定します。強度が不安という方は、多めに結束バンドを使用して固定すると安心です。
さらに、ワンポイントとしては、金属の柱の上に重ねて木を固定するのではなく、金属の柱の横に木を縛ります。理由としては、ただでさえ狭い車内を少しでも広く活用するためです。
他の方法として、直接ネジで金属部に木材を固定する方法もありますが、筆者は、クルマに穴を開けるのが怖かったのと、師匠であるmaoさんがこの方法で大丈夫とのことだったので、結束バンドを選択しました。

▲使用した木の板の厚さは9mm。板の厚さは3mm以上を使用しなければ車検の際に、耐熱性のある素材として認められないため注意が必要
軸となる柱を3本3箇所に固定できたら、その上から「桧パネリング単板貼り」(木の板)をネジで固定していきます。
使用した工具は、『髙儀(タカギ)』の「EARTH MAN SHARE LINK 18V 充電式 マルチツール セット」。
このセットが初心者の筆者的には、かなり優秀で、ヘッドパーツを取り替えることで、インパクトドライバーとして、または、電気のこぎりにとして使える2wey仕様で超優れモノでした。

▲使用した工具。「髙儀(タカギ)EARTH MAN SHARE LINK 18V 充電式 マルチツール セット」とバッテリー充電用に使用した「Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 1000 Plus」
髙儀(タカギ)
EARTH MAN SHARE LINK 18V 充電式 マルチツール セット
Jackery(ジャクリ)
ポータブル電源 1000 Plus
木の板は、両側がそれぞれオスとメスに分かれている連結できる板を購入。左右を連結させた時(はめた時)に、しっかり固定されるので、隙間なく綺麗になる上に、ネジを打ち込む時の振動のズレも防止できます。
初心者の人は、左右が連結できる木の板を買うのをオススメします。

▲電動工具は使いやすく、作業がスピーディ
その後は、ひたすら木の板を電動のこぎりで、ベストなサイズに切断し、連結、凹凸ができないように慎重に軸の木材3本に各2本ずつ(合計6本)のネジを打って、また板を切断、連結、ネジ打ちを繰り返し11枚の板を打ち付けました。
両サイドは、軸の木材が足りなかったので、調整時に切断した木の端切れを助手席の持ち手だった部分の金属部(内張を剥がした際に撤去)に結束バンドで固定。その上から木の板を打ち付けたら完成!
天井の板張りDIYは時間も体力も超かかる! でも完成した時は超うれしい!!

▲(左)Before。(右)After
総作業日数3日、総時間18時間をかけて天井のDIYを完成させた筆者。改めて、今回のDIYを振り返ると、最初の内張りを撤去(切断)した時は、「これ大丈夫? 完成するのかな…」と不安でしたが、いざ初めてしまうと、「もうやるしかない!」と踏ん切りがつき、勢いに任せてなんとか形にできました。
欲を言うなら照明を埋め込んだり、両サイドを綺麗な曲線にしたかったりなど、やりたかったことはたくさんありましたが、当初の目的である“天井板張り”はなんとかなったと思います。
車中泊にあこがれている人や、板張りの仕方がわからない、勇気がないと悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に自分好みのカスタムをやってみてはいかがでしょうか。
始めてしまえば、初心者でも意外となんとかなりますよ!
<文・写真/CGP編集部>