最新カーナビアプリ「navico」を使って走ったらスマホナビならではの弱点が判明!?

▲汐留付近のトンネルではGPS電波の受信ができなくなり自車位置を見失ってしまった

▲クルマは首都高を走っているが地図上の自車マークは一般道を走っている

銀座の入口から首都高速に乗ったが、その先のトンネルに入った途端、GPS信号をロスト。自車位置マークがあらぬ方向へと一瞬で飛び、そして停止してしまった。

一般的な車載カーナビでは起こらないことだが、カーナビアプリではそれほどめずらしくないこと。しかし知らない土地で起きてしまったらパニックになる人もいるかもしれない。それにトンネル内に分岐があれば迷子になってしまうケースも考えられるだろう。

トンネルを出てしばらくするとGPS信号を再び受信して自車位置が復帰したように見えたが、汐留付近は首都高と一般道が二層になっているため、首都高ではなくその下の海岸通りを自車マークが走行。それに合わせて一般道のルートガイドが始まってしまった。

この先どうなるだろう? と見ていたらレインボーブリッジを渡りかけたところで正確な自車位置になり、首都高のルートガイドに戻った。この先、台場出口の案内があり一般道へ。

▲首都高の出口での案内。画面には左側出口とだけあり、出口名は表示しない

▲いつもとは違うルートを走行していることにスタッフ一同、違和感を感じたが、この後に理由が判明

▲謎のルートは渋滞回避が理由かと思ったが、じつは目的地設定時の設定が原因だった…

この時のルートガイドは、左側出口と出るだけで出口名の「台場」という文字が表示されなかったのは残念。土地勘がなければここでいいのかと不安になってしまうかもしれない。

自分自身、台場は走り慣れている場所で土地鑑もあるので走行ルートも予想がつくわけだが、なんと潮風公園と反対側にルート案内。渋滞回避をしていればそんなこともあるだろう…と思ったら渋滞もまったくない。あまりに謎なのでクルマを止めてルートのチェックをしてみた。

すると潮風公園が目的地になっているのはいいのだが、ルートの最後が公園横の国道357号上となっている。ここは単純に隣を国道が走っているだけで出入口などはない。

しかも上下線が別れて敷設されているので一度海底トンネルを通って大井方向に向かい、再び海底トンネルを通って戻ってくる道のりになっていた。驚くほど遠回りなうえに目的の場所にはたどり着けないルートだったわけだ。

この原因は公園の出入口が検索データに入っていなかったことが原因。検索して公園の地図が表示されたときに目的地を手動で公園駐車場の出入口に設定すれば問題はなかったが、一度も行ったことがない人には難しいだろうと思う。

このトラブルはnavicoに限ったことではなく他のアプリや車載カーナビでも起きうることなので使う側は注意が必要となる。

今回は改めて正しい場所を目的地として設定し直して無事に潮風公園へと到着。

▲ルートの最終地点は公園の脇を走る国道の路上になっていた

▲ルートを手動で設定し直して無事に目的地へと到着

navicoを使って都内を数時間ドライブしてみたが、先行する他のカーナビアプリにはまだ追いついていない印象だ。

ただし、基本的な扱いやすさは合格レベルだし、地図情報も読み取りやすく不満はない。広告が一切表示されないのもいい。

今後、自車位置表示の不安定さが解消してルートガイドの充実が進めば、かなり有力なカーナビアプリになるだろう。今後のバージョンアップに期待したい。

 

<文/浜先秀彰>

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