「そういえば暫く乗ってないな」と、スズキ・ハスラーを試乗した。試乗車はハスラー・タフワイルド・ターボのフルタイム4WD。
昨年追加されたこのクルマは、ベースのハスラーに対して専用のフロントグリルやバンパー、アルミホイールなどを装着。内装では撥水加工のシート表皮やマットカーキを基調としているのが特徴だ。
車名からイメージするとワイルド方向のクルマ? とも思えるが、普段使いで乗ってみると決してアウトドアでござい! といった大袈裟感はなく、クルマそのものの走りも安定感が高く、心地よく乗っていられた。
そんなハスラー・タフワイルドの試乗車に載っていたのが、写真の「Air Forest YOWAN(エアフォレスト ヨワン) 車用エアケアキューブ」(1980円)という商品。
販売は、スズキ公式ECサイト「S-MALL」、スズキ販売店で行われる。
聞けばスズキとエステーの共同開発というオリジナルの車内用の消臭芳香剤で、商品名の“YOWAN=Your Wants”には、「快適なクルマでの移動を希望する貴方の望みに寄り添う」といった意味が込められているという。とくに車移動が苦手な人(車酔いしやすい人)に向けて開発されたのだそう。
資料によれば、素材はエステーグループの日本かおり研究所株式会社が、国立研究開発法人 森林研究・整備機構と共に開発した北海道産トドマツの間伐材から抽出した機能性樹木抽出成分の“クリアフォレスト”を活用しているとのこと。
これまで自然廃棄されていた未利用の枝葉を有効活用し、樹木の香りで空気の質を改善する画期的でサステナブルな成分とも説明されている。
カップホルダーなどに収めて使用可能な洒落たガラスの容器の中に、1辺12mmほどの“カド丸”のトドマツのキューブが入っており(内容量は29.5g、詰め替え用の用意もある)、これにエキスがしみ込ませてある。
実際の香りは(口や文字ではお伝えしきれないが)ウッディ調の爽やかなもの。センスにこだわるホテルのロビー、ナチュラル系の雑貨や日用品を扱うショップの店内のような居心地のよさが味わえる…といえばいいか。
筆者自身、この種のフレグランスには日頃から目がないのだが、車内だけでなく、仕事部屋のiMacの側に置いておけば、軽やかな気分で原稿が捗りそう(!)とも思った次第。
なお、この「Air Forest YOWAN(エアフォレスト ヨワン)車用エアケアキューブ」は、2024年度グッドデザイン賞も受賞している。
>>スズキ
>>S-MALL
<文・写真/島﨑七生人>