最新REGNOは背の高いミニバンやSUVでも “断トツ”の走りと乗り心地を見せられる?

快適性と走行性が見事に両立している

▲今回の試乗車はいずれも重量級。だが乗り心地、静粛性を高く保ちながら、クルマの安定感の高さも両立していることが確認できた

▲レグノらしい静粛性、快適な乗り心地を確保した上で、背の高いミニバンでもふらつかないダイナミック性能も確保。安心感の高さは走ると実感する

今回の試乗はアルファード、クラウン・クロスオーバー、そしてメルセデス・ベンツEQB(BEV)の3台で行った。

まずアルファードから。このクルマは車両重量が2tを優に超えるミニバンで、快適性と走りの両立はさぞ難しいだろう…とも想像がつく。が、TYPE RVは、そうした難題をいとも簡単にクリアしている印象。

とくに光っていたのが安定感の高さで、ステアリングの切る/戻すの操作に対して応答遅れがないところがよく、コーナリング中の接地感とクルマの姿勢が崩されないところがいい。

▲大人数を乗せて走る機会の多いミニバンでは、ドライバーも神経を遣うもの。しかしGR-XIII TYPE RVは安心感の高い走りを実現している

▲使用部材の見直しで、タイヤの自重は1本につき1〜1.5kgも軽量化できたという。旧モデルとの比較でもその恩恵は絶大で、段差をスッとかわし、操舵感も実に素直なものになる

もちろんREGNOならではの走行中の音や振動の小ささにより、室内の静粛性は、スッキリと高く保たれる。クルマが揺れた後の収束も早く、フラットな乗り心地が保たれるのもいい。

次にクラウン・クロスオーバーだが、このクルマは少し背の高い今どきのスタイルが特徴だが、それゆえ装着タイヤもデザイナーが描いたスケッチのような大径となる。

そうなると見た目はカッコいいのだが、標準状態ではやや足の重さが走りの上質感に影響している面がある。

しかし、TYPE RVを履かせたことで、標準車のネガが解消されるのを実感できた。とくに出足の軽快さ、操舵に対する素直な反応、段差を乗り越えた際のショックの小ささなどが感じられた。

そしてメルセデス・ベンツEQBでは「なるほど!」と、TYPE RVの実力を納得させられた次第。BEVらしい走行中のノイズの小ささが一層レベルを上げている。

自動車専用道を走行中にもっとも耳に届いたのがドアミラーまわりから立つ風切り音だった…といえば、その快適性の高さが伝わるだろうか?

もちろんメルセデス・ベンツらしいフラットで重厚感のある乗り心地、しっとりとしたステアリングフィールはそのまま。走行中、2トンを超える車重をしっかり支えてくれる安心感がさり気なく伝わってくる点も見逃せない。

▲同乗者が感じる乗り心地のよさも設計上のポイントのひとつ。無用なノイズが抑えられ、クルマが安定していることで後席の快適性のレベルも高められた

 

>>ブリヂストン

 

<文/島﨑七生人 写真/金沢文春>

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