ターゲット層は子育てを終わった世代だが、若い人でもスライドドアの利便性を知っている人は“新たなジャンル”として選ぶ可能性は十分にある。
ドライビングをすると歴代のムーヴから受け継がれてきた視界の良さが印象的だ。Aピラーにはタントと同じく小窓が設けられ、横方向からの歩行者や自転車の視認性がいい。
T字型のオーソドックスなインパネだが、スイッチが思いどおりの位置にあって操作性が良好だ。
特にエアコンの温度設定はダイヤル式のため、とても使いやすい。デザインに高級感や先進性はないが、よく練られたスイッチ類の配置で使いやすさは抜群だ。
新型は従来用意していたエアロなどでドレスアップしたカスタムグレードが設定されていない。
だが、そこは代替えユーザーのために“ダンディスポーツスタイル”というエアロパッケージを約13万円で用意している。
そのためカスタム派のユーザーは安心していい。ターボを採用するRSグレードは専用ショックを採用し、一般道から高速まで乗り心地がいい。
ターボの余裕ある動力性能を含めて新型のおすすめグレードは間違いなく“RS”だ。

▲前席のヘッドレストを外して倒すとロングソファモードになり、長尺物も積載可能。後席は240㎜スライドするが、バックドア側からシートを倒せるがスライドはできない

▲センタートレイにはワイヤレス充電のQi(チー)をオプション設定(Lグレードを除く)。スマホを置くのに最適なトレイだ
<文/丸山 誠>
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