孤高のメルセデス試乗/メルセデスAMG「GT 63 S E PERFORMANCE Coupe」

実は現在のモデルは2代目にあたり、日本市場では2024年4月にお目見えした。現行型のラインアップはガソリン車が初の2L直4ターボ搭載のMercedes-AMG GT 43クーペ(全幅1930mmのナローボディを採用する)、4LのV8ツインターボを搭載する4WDモデルのMercedes-AMG GT 63 4MATIC+クーペ。

そして4LのV8ツインターボとリアにモーターとバッテリーを搭載する、メルセデスAMG GTクーペ初のプラグインハイブリッドのMercedes-AMG 63 S E PERFORMANCEクーペの全3モデルをそろえる。

試乗車は前段3番目にご紹介したプラグインハイブリッドモデル。このクルマの動力性能についてスペックをお伝えすると、最高システム出力は816ps(600kW)、最大システムトルクは1420N・mというもので、メーカーの資料によれば0→100km/h加速は、何とわずか2.8秒という。

▲4.0LのV8ツインターボエンジン「M177」をフロントアクスルに搭載

ほかに連続可変式電子制御スタビライザー、電子制御ダンピングシステムなどを備えたGT専用の油圧式サスペンションを始め、リア・アクスルステアリング、高速走行時の操縦安定性を確保するためのアクティブ・エアロダイナミクス・システム、リトラクタブルリアスポイラーなども備える。

今回の試乗は郊外ではあったが街中を少々流した程度で、もちろんフルパワーは未体験だった。が、アクセル操作で一瞬だけV8ツインターボを味見してみると、底知れぬ…といったパフォーマンスを垣間見た次第。

それ以上に、スペックから想像するより遥かに乗り心地がよく快適で、まるで普通のクーペを走らせているような“錯覚”を味わわせてくれたのが印象的だった。車両本体価格は3085万円。

▲スポーティで先進的なインテリア。12.3 インチのデジタルコックピットディスプレイと、11.9 インチの縦型メディアディスプレイの 2 画面を標準装備

▲AMG 専用スポーツシート(ナッパレザー)を標準装備。シートカラーは標準内装で 4 色、有償オプションでは、ダイヤモンドステッチ入の MANUFAKTUR ナッパレザーが 3 色展開

▲可倒式リアシートを有償オプションとして設定。着座できる乗員の身長は 150cm まで(チャイルドセーフティシート装着時は 135cm まで)

▲ボンネットからリアエンドまで流れるようなデザイン

 

>>メルセデスAMG

 

<文・写真/島﨑七生人>

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