
▲改めて作場平口からクライムオン!
とにもかくにもスタートです。
臨時第2駐車場から、15分ほど歩くと登山口に到着。ここからトレイル(未舗装の山道・登山道)に入ります。

▲スタート直後は針葉樹林帯の中を歩きます
今回のコースの大半は山梨県内にあるのですが、東京都水道局のHPによると、このエリアの森林は東京の水道水源林として同局によって管理されているのだそうです。
そして、同局が整備している「水源ふれあいのみち」のうち、「水干ゾーン(源流のみち)」にあたります。水源の森を散策できよう整備されているので、とても歩きやすいです。

▲一休坂方面への分岐
ゆるやかな傾斜の道を機嫌よく進んで行くこと20分ほどで「ヤブ沢方面」と「一休坂方面」との分岐に出ます。
今回レポーターはまだ歩いたことのない一休坂を経由して笠取小屋を目指すルートをチョイスしました。

▲レポーターが訪れた時期はまだ新緑の前でしたが、秋になれば紅葉の回廊になるようです
一休坂から笠取小屋にかけての道は、現地の案内板にも急坂で下山コース向きとありましたが…実際にそのとおりで、なかなかの急斜面を登り込んでいきます。
周囲はミズナラでいかにも水源の森らしいですね。

▲標高1776mに位置する笠取小屋。営業期間はゴールデンウィークからお正月までとのこと
作場平口から1時間ほどで笠取小屋に到着しました。
レポーターはこちらの山小屋でテン泊(テント泊。山登りではキャンプとはいわずこう表現する)したことがありますが、テン場(テント場。テントが設営できるスペース)の地面が柔らかい土でゴツゴツしておらず、快適でした。

▲周囲が草原のように開けた場所もあり開放感を味わえます
笠取小屋から先は稜線(山の峰から峰へ続く線)歩きです。周囲の木々も疎らになり、視野が広くなって気持ちいいです。

▲この峰の東側に降った雨→荒川。西側に降った雨→富士川。南側に降った雨→多摩川となるのだそうです
10分ほどで小さなピーク上に到着します。こちらが今回のコースの見所のひとつ「小さな分水嶺」です。
荒川、多摩川、富士川の分水嶺となっているピークとのことですが、この小さな峰から関東有数の大河へと分かれるのかと思うと、実に興味深い場所ですね。

▲目の前にそそり立つ笠取山のピーク。急坂ではありますが、危険な場所はありませんので頑張って登りましょう
小さな分水嶺を越えると、峻険な頂稜が眼前に迫ってきます。こちらが本日のメインイベントである笠取山の頂です。
見上げるかのような急登で…実際に標高差は100mあり、かなりの急斜面で大変ではありますが、道は大きな段差などなく登りやすいので、一気に高度を稼ぐことができます。

▲息を切らしながら急坂を登って、笠取山の山頂に到着しました。
レポーターの脚では、作場平口から1時間30分ほどでした

▲レポーターが訪れた日は黄砂のためか空気のクリア度はイマイチ。それでも気持ちいい光景が広がっています
出迎えてくれるのは素晴らしい眺望。奥秩父エリアはもちろん、南アルプスの峰々も遠望できるほか、富士山や奥多摩の山もズラリと見渡すことができます。

▲三角点や標高の書かれた標識は東峰にありますので、山頂としてはこちらが本命(!?)
しばし眺望を堪能したあとは、先に進みます。笠取山にはピークがふたつあり、眺望が開けているのは西峰で、岩を越えて進むと東峰に着きます。東峰の峰がやや標高が高いので、こちらの方が山頂のようです。