「寝る・憩う・積む・多人数乗車」を1台でこなす超ロングセラーキャンパー人気の秘密とは?

■バンテック新潟「VR470タイプ2」の使い勝手を検証

今回は2025年7月に実施された一部仕様向上でクラス初のインテリジェント クルーズコントロールがガソリン車の一部グレードに設定され、ロングドライブが快適になったキャラバンのVR470タイプ2(490万4900円~)を実際に借りて、多彩なシートアレンジや取り回し、装備品の使い勝手などを検証してみた。

撮影車はディーゼルのバンEXグレードベース。インテリジェント クルーズコントロールはガソリン車のバンEX、プレミアムGX、GRANDプレミアムGX、ワゴンGXに標準設定。ボディ色は特別塗装色のステルスグレー。ホワイトレタータイヤ&バナナスポークデザインのアルミホイールを履かせてドレスアップ。

▲日本海一望のRVパークで車中泊

バンテック新潟の本社工場があるバンレボ上越本店から高速を使って30分ほどでアクセスできる、日本海に面した道の駅「マリンドリーム能生」の中にある有料の車中泊スポット「RVパークマリンドリーム能生」で車中泊を行った。

日本海に沈みゆく夕日がボディサイドを照らす。1泊料金は2000円/1台、AC電源使用料は500円/1日。敷地内にはセブン-イレブン(6時~21時)やコインシャワーもあり、直売所では名産のベニズイワガニや新鮮な魚介を味わえる。

▲多目的に使える多彩なシートアレンジ

ミニバンでは実現不可能なシートアレンジが、2列目シートと3列目シートを向かい合わせにした対面ダイネットモード。

店舗の床などに使われる重歩行用のフロアに埋め込まれたロングスライドレールの上にREVOバタフライタイプシートが2脚セットされ、前向き乗車モードや写真のような対面モード、フルフラットモードなどにアレンジできる。

撮影車は4ドアで運転席側壁面にテーブルサポートが備わり、テーブルを壁面にオフセットさせることで助手席側スライドドアから3列目シートへのアクセス性を高めている。

▲ミニバンと同様に全席前向き乗車が可能

2/3列目シートを前向きにセットすると、前席と合わせて最大で8人(プレミアムGXは7人)が前向きに乗車できる。

シート幅は2列目が1400mmの3人掛けで、シートベルトは左右が3点式、中央が2点式。3列目が900mmの2人掛けで、シートベルトは2点式。

シートのスライド量は50mm間隔で調整可能なので、足元スペースを広く取ることができる。シート表皮はペットユーザーに好評の防汚レザーやソフトレザー、ファブリックなどが選べる。

▲傷と汚れに強いフロア

フロア表面材には抗菌仕様の店舗用フロア材を使用。傷に強く汚れが付着しにくいのでお手入れが簡単。

フロア内部は構造合板を使用し、フラットで断熱性の高い床を形成。走行時のロードノイズも軽減。2/3列目シートのロングスライドレールも床に埋め込まれている。

【次ページ】長尺物を余裕で積み込める

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