
▲圧雪路では、まるで路面がアスファルトかのように強いトラクション性能を発揮してくれ、豪快な加速が楽しめた
試乗した北海道・旭川市にはロータリーの交差点がある。中央にシンボルタワーがあるロータリー交差点を早朝に走行したが、路面は凍結していて、ぐるりと回るロータリーのため、けっこう氷が磨かれていて滑りやすい。
だがブリザックVRX3はグリップが良く、グイグイと旋回。氷上テストコースと同様に手ごたえも良く、コーナリングの微妙な進路変更も余裕でこなす。
こうしたヨーロッパでいうラウンドアバウトの交差点は、他車が途中から侵入(合流)して来るため、コーナリングしながらブレーキングするという厳しい状況でも高いグリップ性能を発揮してくれるのは安心感が高い。
氷上を走る機会が少ない人が犯しやすいミスは、ステアリングを必要以上に切り込んでしまう操作だ。タイヤによってはそれまでグリップしていても、切り過ぎたため急にグリップが落ちてしまうこともある。
ブリザックVRX3はたとえ切り過ぎてもグリップが穏やかに低下する。さらに初期操舵のレスポンスが良いことも高い安心感につながっている。
ドライバーはステアリングのレスポンスが良くないと、本当に曲がってくれるのかわからないため不安を感じやすい。ブリザックVRX3の場合はレスポンスよくノーズが動くため、とても安心できた。