【11:05 左回りのルート進行開始】
スタートしてから豊かな植生の林間でワイルドな様相だ。ルートは美しく整備され、迷うことなく進行できる。ほどなく岩が露出する地面が多くなり、環境の変化を面白く感じる。
すると30分するかしないかで展望が開けた。眼下に広がる市街地や周囲の豊かな緑の美しく爽快な景色に、いつも度肝を抜かれるのだ。

▲ルートの下部は鬱蒼と茂る草木が印象的で地面に岩場っぽさがない

▲稜線に近づくにつれて手を使って登るシーンが出てくる
【11:25 稜線に出て展望が開ける】

▲曇り空でも素晴らしい景色。参加者全員「いいじゃん」を連呼しはじめる
このエリア特有ともいえるのが、岩場が多く占める地質ではないだろうか。稜線に近づくほど地面は岩が露出して植生がまばらになり、低山ながら素晴らしい眺めがキープできていると推察できる。
それとどこまでも続くかのような関東平野との組み合わせも功を奏している。200mほどの標高でも高度感のある絶景を味わえるのだ。
この眺めの良し悪しは時期によって変化があるかもしれないので、今後夏場にも訪れてみようと思っている。

▲随所にわかりやすい案内標識が設置されている

▲稜線ではスケールの大きい岩場を歩くのも醍醐味である

大小山の手前にある展望ポイント。最高に気持ちいい
稜線に出てからしばらくはアップダウンを繰り返し、楽しい岩場のルートを進んでいく。そして、大小山にたどり着くまでに絶景が幾度となく現れる。
岩場の難易度は決して高くはないのだが、油断は禁物。ところによりロープや鎖の設置があるが、回避するための巻き道もあるので、自信のない人は安全なルートを選ぼう。
【11:55大小山山頂 〜 12:08妙義山山頂】
スタートして55分で大小山の山頂に到着。意外と狭く、ほかの場所の展望の方がいいので長居をせず、次へ向かう。
大小山から妙義山までは近く、15分程度だ。妙義山山頂手前の岩場がハイライトで、スリリングな岩場を登っていく。
妙義山の山頂では、360度の大パノラマが待っている。

▲大小山の山頂にて少し休憩

▲手書きの小さな「大小山」板。足利百名山の第21座とある

▲妙義山山頂手前の岩場には注意を促す案内板がある

▲しっかりと手、足場を確認して登っていけば妙義山の山頂だ

▲妙義山の山頂は開けていて360度の感動的な展望
【12:45 下山】

▲絶景ポイントのところどころにベンチ&テーブルがあるので休憩に使える
気づけば2時間もかからずに下山していた。決して急いでいたわけではないが、山頂でのんびりというわけでもない。これが晴天となれば、足を止めている時間は確実に伸びていただろう。
私たちはこのあと佐野ラーメンを食べて温泉に入り、のんびりと帰ったのだった。短い時間の中に、絶景やスリル満点の岩場があるなど楽しい要素が凝縮したトレッキングルート。
朝はゆっくり出発して下山後もたっぷり時間が取れるこの余裕! 日帰りの低山アタックは無理がないし、いい気分転換になって本当におすすめ。
<文/CGP編集部・F>
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