今回はACアダプターを使用し、常温の500mlペットボトルのお茶を2本入れた状態で冷却効果を検証してみた。数値は本体のLEDディスプレイの表示。気温は25℃。MAXモードで温度は−20℃に設定した。
電源を入れると、少しタイムラグがあって起動。控えめなブーンと低い音がするがうるさいと感じることはない。公式の騒音値は43dB。ちなみに40dBは静かな住宅地・深夜の市内・図書館の騒音レベルらしい。

▲ペットボトルを入れてから電源ON。30分くらいでキンキンに冷えた
電源を入れて23℃から5℃まで下げるのにMAXモードでは約10分。0℃までは約19分かかった。冷蔵庫の適正温度が2〜5℃なので、電源を入れてから10分程度で冷蔵庫レベルの庫内温度になるということ。
−5℃になるまでは約53分、−10℃までは約57分、−15℃までは約64分かかった。0℃から下の温度になるまではさすがに少し時間がかかる印象だが、一旦下がるとそこからはどんどん冷却が加速するようだ。しばらく−17℃が続き、冷凍庫の適温となる−18℃には約100分で到達。
庫内が空っぽだったり、氷を入れたりした状態からのスタートだと冷却スピードの結果は変わったのかもしれない。
少し気になったのは、−5℃くらいからやや音が大きくなったこと。それまでがかなり静かな印象だったので、過敏になったのかもしれないが、コンプレッサーの頑張りが伝わってくる。
もちろん野外や走行中の車内であれば気になるレベルではない。ただし、設定温度になったらコンプレッサーが止まったり、かなり静かになったりする場面も。ずっと稼働しているわけではなく(ECOモードの場合だけ?)制御が働くようで、そのあたりの性能はかなり優秀で、バッテリー使用時でも長時間使えるというのも納得できる。

▲-20℃まで冷やせるので、アイスクリームだって持ち運べる。これは夏場にうれしすぎる
ECOモードに切り替えると騒音レベルはグッと下がる。ある程度、庫内が冷えたらMAXからECOに切り替えて使用するのが良さそうだ。
その後も問題なく使用でき、何度か開け閉めを繰り返してみたが、大きな温度変化もなく安定していた。
アイスクリームなど冷凍したものを入れて出かけたいなら、出発前に庫内をしっかり冷やした状態にしてから使い始めるといいだろう。
いずれにしても「D10」の実力は十分すぎるほどで、車載で大活躍しそう。夏シーズンにこれ1台あれば、気温30℃を超える屋外ロケでも快適に乗り切れる気がしてきた。休憩時にアイスクリームを食べられるって素敵やん♪
バッテリーを同時購入するとそれなりの金額になるが、満足度は高い。今後また機会があれば、アウトドアでの使用レポートなどの続報をお届けしたいと思う。
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<文/CGP編集部>