クルマのタイヤは空気圧を高めにすると燃費が良くなって“得する”って本当なの?

30年ほど前までは、燃費を稼ぐためにタイヤの空気圧を高めに保つという裏技がよく知られていた。実際に燃費はかなり改善したし、高速道路での走行安定性が高まったので、ベテランドライバーの中には、今でも空気圧高めで走っている人がいるかもしれない。

しかし、昨今のタイヤは燃費性能を重視した製品が目白押し。アクセルを少ししか踏まなくてもコロコロとスムーズに転がっていく。

それなら空気圧を高めにすればもっと燃費が…。

じつは、そこまでの影響はなく、タイヤの一部分だけが減りやすくなるため、トータルではかえって損になることが多い。

つまり正解は「②」だ。

実際問題、いまどきの扁平率が高いタイヤは、そもそも指定空気圧が高いことが多く、高速道路を走るからといって空気圧を上げる必要もなくなっている。

タイヤの品質自体が格段に向上しているので、クルマメーカーが指定する空気圧に合わせておこう。

反対に、空気圧を低めに調整するのは危険。デメリットしかないと考えていいし、場合によっては高速道路でバーストするなど生命を脅かしかねない。

タイヤの空気圧は自然に減っていくので、最低でも毎月1回はガソリンスタンドなどで給油の際に点検しよう。

また、最近は海外製タイヤを中心に「XL(エクストラロード)」規格の製品が多くなっている。

詳細は省くが、XL規格のタイヤは通常タイヤより空気圧高めに設定するのが鉄則。

タイヤのサイドに刻まれたサイズ表記の後に「XL」と表示があれば、ショップで質問するなどして適正の空気圧を確認しよう。

▲空気圧を必要以上に高めると、乗り心地が悪化し偏摩耗を起こしやすくなるうえに、タイヤの空気圧限界を越えて破裂することもある(写真はイメージ)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする