①窓を締めたまま冷房MAX(内気循環モード)
はじめに行ったのは「内気循環モードで窓を閉めたままで冷房をMAX」。とりあえずクーラーを全開にするという簡単な方法だけに、これは普段からやっている人も多いだろう。10分後は42.6℃と7.7℃下がり、まずまずの結果だ。

▲エアコンは内気循環

▲グラフを見ると一定の角度で緩やかに温度が下がっている。エアコンの力のみで温度を下げているということのようだ。10分後には7.7℃下がっている
【結果】50.3℃→42.6℃
②窓を締めたまま冷房MAX(外気導入モード)
次に「外気導入モードで窓を閉めたままで冷房をMAX」でテスト。外気導入で外の空気を取り入れるということは車内の暑い空気も出ていきそうな気もするのだが…どうも違ったようで、10分後は45.5℃と4.6℃しか下げることができず、今回の5つの方法では最低記録だった。

▲エアコンは外気導入

▲グラフは一定の角度で緩やかに温度が下がっている。外気導入ではあるが車内の空気が放出された形跡はない。10分後には4.6℃下がっている
【結果】50.1℃→45.5℃
③窓全開+冷房MAX(内気循環モード)
そして「内気循環モードで窓全開、冷房MAX」。7.7℃下がった①のパターンの窓開けバージョンとなるが、窓を開けて車内の熱気を逃がしたのが効果的だったようで、10分後は41.1℃と9.4℃も下がった。これはかなり有効な方法だ。

▲窓開けとエアコンの設定によって違いが現れた。車内の熱気を早く逃がすことが重要

▲グラフは急に温度が下がり始めているが、窓を開けた効果の高さだろう。①②に比べて効率よく温度が下がっていることがわかる。10分後には9.4℃下がった
【結果】50.5℃→41.1℃
④窓全開+冷房MAX(内気循環モード)+走行
なかなかの結果ということで、今度はさらに効率よく車内の熱気を逃がすべく、「窓を全開にしたまま内気循環モードの冷房MAXにして走る」を試してみる。これは効果てきめんで、10分後は39.2℃と11.5℃も車内温度を下げることに成功した。

▲窓を全開。エアコンを始動してすぐに走り出す

▲こちらも③と同様にグラフが急激に下がっており、走行することによって熱気が車外に逃げたのがわかる。10分後には11.5℃下がり、オススメの方法
【結果】50.7℃→39.2℃
⑤窓全開+冷房MAX(内気循環モード)+冷却スプレー
ここまでいければ大満足といえるだろうが、ラストの方法ということでちょっと違った側面から「内気循環モードで窓全開+冷却スプレー噴射+冷房MAX」を行ってみた。シートや内張りなどに熱がこもっていると温度が下がりにくいのではないか? と考え、ドーピング感はあるが、市販の冷却スプレーを合わせて使ってみた(購入費用はかかるのでコスト的にはマイナス)。結果はというと10分後には35・8℃となり、なんと14℃も下がった。今回試した5つの方法での最高記録だ。

▲冷却スプレーは必ず窓を開けた状態で使用し、高温になる車内に放置しないように注意しよう

▲グラフは一定の角度で緩やかに下がっており、窓開けと冷却スプレーの効果がしっかり出ていることがわかる。10分後には14℃も下がった
【結果】49.8℃→35.8℃
⑤が最も素早く冷やせるとはいえ、これには注意点もあり、スプレーを使うときには必ず窓は開けなくてはいけないし、高温になる車内にスプレー缶を放置していると爆発の危険性があるので注意が必要となる。
オススメとしては④「窓全開+冷房MAX(内気循環モード)+走行」。時短だし、もっとも効率が良いようだ。駐車場の左右にスペースがあり、安全が確保できるようならば、すべてのドア、リヤゲートを開けて冷房MAXも効果的だろう。
<文/浜先秀彰>
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