まず驚いたのはビン容器で、カートリッジケースに装着する仕様であること。ビン容器を採用することで、品質を保ち劣化が防げるという。
そして、何回も使えるカートリッジ式なので、次回からつけかえ用の液を購入すればOK。リフィルタイプで経済的なのはうれしい。セッティングは簡単で、塗り込み作業もスムーズに行える。
また、三角ヘッドのおかげてガラスの角までしっかり塗り込めるのも利点だ。
■セット方法
①
②
③
④
⑤
❶ボトルのフタを外す。❷カートリッジを分解する。❸ボトルを上向きにした状態でカートリッジに装着。❹必ず「カチッ」と音がするまで強く押し込む。❺カートリッジを元の状態に戻したらセット完了
▲カートリッジにもフタがあるので、移動時はもちろん、作業途中でちょっと置いておくときなどにも便利
▲三角ヘッドの採用によって、窓枠など隅々までしっかり塗り込める。フェルト部は厚みがあって、液がしっかり染み込むので作業しやすい
小型車用と中・大型車用の2タイプがあるが、どちらも1回使い切り。
今回は小型車用を使ってみたが、一度でほぼなくなる量だった。作業後は被膜が硬化するまで夏場で4時間、冬場は12時間、水を避け定着を待つ。
■スムーズに塗り込める!
▲ガラスが手で触っても熱くないことを確認してから塗り込む。フェルト面をガラス面に軽く叩くようにすると、液剤がフェルトに染み出す
乾燥時間は5 〜 10 分。白くなるのでわかりやす い。しっかり定着させるためにも時間は厳守 !
▲乾燥したキレイなタオルで拭き取り作業。マイクロファイバークロスは効果が弱まるので使わない
■施工前に油膜を除去
▲同社の「ガラス用ウォータースポットクリーナー」を使用して、油膜などをキレイに落としてから作業を開始。ガラスをマスキングテープで半分に仕切り、左側だけ塗布して施工前後の様子を検証してみた
【テスト結果】
■未施工状態では視界不良…
▲このような状態だと小雨でも視界不良になりやすく危険。撥水剤は塗っておきたい
■ノーワイパーでもガラス面を水玉が滑り落ちる!
▲ご覧のように、施工下側はガラス面を転がるようにまとまった水が流れ落ちていく
作業した翌日にシャワーで水をかけてみたが、撥水力は文句なし。効果の持続が楽しみだ。
持続については今後、またレポートをお届けしたい。
【メーカーでは過酷なテストをして商品化!】
メーカーでは特殊なシャワー装置を用意し、ワイパーを併用して62万回という耐久テストを敢行。1時間あたりのワイパー動作回数が2880回。62万回÷2880=215時間。時速60km×215時間=1万2900km。東京〜福岡の往復でいうと、1万2900km÷2197km(東京〜福岡往復)=約5.9往復できる計算だ
<文/CGP編集部 写真/澤田和久>
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