このモデルは、同社の直営ショップであるアルパインスタイルが得たノウハウを基に、純正ディスプレイオーディオとビッグX11との丸ごとの交換装着を実現している。
とはいえ単純に後期型に対応したというだけでなく、“アップグレード”だけの市販カーナビ初の「車両機能コントロール」を搭載しているのもポイントのひとつ。
これは自動車メーカーの純正システムを多く手がける東海理化との共同開発により、カーナビからアルファード/ヴェルファイアの純正機能をコントロールできるというもの。
オートエアコンのコントロールでは純正操作パネル同様に設定が行え、アニメーションでも動作を表示。

▲エアコンのコントロール画面
大風量の冷房(MAX COOL)や最大風量の暖房(MAX HEAT)のボタンも新設。使い勝手を大幅に高めている。
また、スライドドア、バックドア、リアルーフなどの開閉操作も可能。画面表示で動作が確認できる上、アイコンにタッチするだけ(誤作動を防ぐため長押し)の簡単コントロールも実現している。

▲ドアのコントロール画面
このほかドライバーごとの好みの設定を一括反映する「パーソナライズ設定」を備え、シートポジションやブレーキホールド、エコモード、ストップ&スタートキャンセルなどにも対応する。

▲ユーザーの選択画面

▲パーソナライズ設定の画面
ちなみに取り外した純正ディスプレイオーディオは一部の車両設定において必要となる場合があり、この際には助手席の足元に設置した専用ケーブルのカプラーで接続が行える仕様。
もちろんビッグX11アップグレードを交換装着することによる純正機能の制限などは発生しない。

▲一部の設定操作を行う場合のみ助手席足元のカプラーに接続する