【愛車で行く!お手軽山歩きVol.3/栃木県】渡良瀬川の源流部へ「孤高のブナ」に会いに行く

 

▲写真左側のピークはオロ山。天気がよければ皇海山や庚申山などが望めるのですが…

沢入山から先にも西に向かって稜線は続きます。こちらも歩けば気持ちよさそうですが、今回はここから引き返します。

▲中倉尾根の先には、足尾山地の峰々が連なっています。ダイナミックな景観です

来た道を戻ります。往路では概ね上りでしたので、帰路はもちろん下り基調。そうなるとまた眺めも変わりますね。

▲南西側の眺め。右手の奥は庚申山ですかね

▲南側の足尾の峰々。写真真ん中下に写っているのが足尾銅山の主要産鉱地となった備前盾山と思われます

▲男体山と奥日光方面

▲松木渓谷の北側で存在感を見せるのは太平山でしょうか

中倉山まで戻り、改めて周囲を見回します。奥日光から足尾山地の峰々をズラリと見渡せます。

中倉山からの下山路は、稜線の東端まで行く手前の分岐から南斜面を下ります。

▲樹林帯の中の細い道

再び枝尾根を通って、さらに取付口に向かって斜面を下ります。

上りでの急勾配は、下りでは当然急降下になるわけで…何年経っても下りが苦手なへたれハイカーのレポーターは、緊張しながら足を運びます。

▲土路面の箇所は湿っているとかなりスリッピーなので、ご注意を!

▲なんとか取付口まで戻ってきました

急斜面をへっぴり腰でヨレヨレと下ること30分ほどで取付口に到着し、ホッとひと息つきます。

▲あまりいいアングルではありませんが、こちらが足尾防砂ダム(えん堤)です

林道から舗装路を戻り、銅親水公園でゴールです。

なお、銅親水公園は上の写真の足尾防砂ダムの下に作られており、園内には人道用斜張橋「銅橋」や、足尾銅山の歴史を紹介すると共に環境問題と自然の大切さを学べる施設の足尾環境学習センターがあります。

▲清滝IC近くの「やしおの湯」

無事にゴールできましたので帰路に着きます。レポーターは日光宇都宮道路を利用して帰りますので、その前に温泉保養センター「やしおの湯」に立ち寄り。山行での汗を流してリフレッシュしたのでした。

また、国道122号線に沿って桐生方面に向かえば、旧足尾町エリアには「足尾銅山観光」、さらに南下すれば草木湖などの観光スポットもありますし、わたらせ渓谷の景観も楽しめると思います。

というわけでございまして、「孤高のブナ」に会いに行く今回の中倉山への山行は無事に終了しました。

稜線上に出るまでは多少は苦戦するものの、コース全般で特筆するような危険箇所やテクニカルな箇所はありません。道標などはないものの、道は概ね明瞭なので、踏み跡を外さないよう注意すれば道迷いの心配も少ないので、初心者でも楽しめるのではないでしょうか?

なにより2000mに満たない標高の稜線で、まるで森林限界を超えたかのような開放感を味わえるのは素晴らしいです。その理由を考えると少々つらいものはありますが…。

なお、今回の山行は2023年の10月のものですので、道の状況など変わっている場合があります。最新情報をお調べのうえ、お出かけください。

また、紹介したルートはあくまでも参考であることをご理解くださいますようお願いします。

<文・写真/阿波屋大膳亮>

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