ヘッドの形状は三者三様! 塗り込みやすさで差が!!
撥水成分同士が密に結びつき平滑な被膜を形成する
シュアラスターは幅広で広範囲に効率よく塗り込める楕円形のヘッド。1本でフロントガラス約15枚分(他は約10台分)を施工でき、コスパにも優れている。
BPMシリコーンが隙間のない平滑な被膜を形成し、ガラス面と水滴の摩擦抵抗を軽減させるというものだ。
施工直後、1回洗車後ともに水滴が滑らかに流れ落ち、端のほうの水滴残りもごくわずか。効果は約3カ月持続する。
シュアラスター ゼロウィンドウ スプラッシュ
実勢価格:1210円前後
水滴の摩擦抵抗を低減させる平滑な被膜を形成する、撥水成分のBRMシリコーン(両末端型反応性変性シリコーン)を採用。隣接する撥水基を強力に結合し、隙間をなくすことで抜群の水弾き効果を発揮する。効果は約3カ月持続

▲幅8㎝の楕円形ヘッドを採用。角が丸くガラスの端まで塗り込める。1本でフロントガラス約15枚分を施工できる
新技術SARFテクノロジーがガラコ史上最高の視界を実現
ソフト99は首振りヘッドを採用。ガラス曲面への追従性が高く、手首への負担が少なく楽に塗り込めた。スクエア形状で、ガラスの端までしっかり塗り込めるのでスピーディに作業ができて使いやすい。
新技術「SARF」は、高密着成分がガラコの撥水成分のすき間を埋めながらガラスと結合。従来品をはるかに凌ぐ均一で平滑な撥水被膜を形成するというもの。その効果を実感したのが水滴の落ちるスピードの速さ。
静止状態にも関わらずガラス表面を流れ落ちる際の引っ掛かりがまったくない。走行風が加われば、より高い雨弾き効果が得られる。1回洗車後のほうが水滴がよりスムーズに流れるようになったのは驚き。
ソフト99 ぬりぬりガラコDX 実勢価格:1132円前後
30年を超えるガラコ史上最高の視界を実現。新開発の高密着成分がガラコの撥水成分の隙間を埋めながらガラスと結合し、従来品を凌駕する均一で平滑な撥水被膜を形成。極限まで摩擦抵抗を減らして、水滴を吹き飛ばす。効果は約4カ月持続する

▲作業性を高める首振りヘッドとワイドスクエアフェルトを採用。フロントガラスの曲面に追従し、幅8㎝のワイド形状でコーナー部の塗り残しを防ぐ
シリコーンとフッ素系撥水剤のハイブリッドで強力撥水
「驚愕の滑落撥水」を謳うクリンビューの特徴は、丸い水滴を形成すること。1回洗車後でも丸い水滴がコロコロと落ちるので、撥水効果を実感しやすい。
水滴が静止時はスムーズに滑落、走行中はしっかり吹き飛ばし、クリアな視界が得られる
クリンビュー クリンビューガラスコート ウルトラハイブリッドドロップ
実勢価格:1318円前後
強力に水を弾くシリコーン系撥水剤と、耐久性を高めるフッ素系撥水剤のハイブリッド仕様。従来よりも丸い水玉を形成し、ワイパーが届かないガラスコーナーの水滴も残らずに転がり落ちる。撥水効果は約3カ月持続する

▲握りやすい細身のボトルに斜めにセットされた丸型のヘッド。直径6.5㎝のビッグサイズで、スムーズに塗り込める
施工前の水弾き具合

▲以前施工した撥水被膜が部分的に残り、ルーフに塗布したワックスも付着してギラついた油膜になっている
洗車をして耐久性をチェック

▲施工直後だけでなくワイピングや洗車機による摩擦を想定して、1回洗車後の撥水性能を比較検証してみた
[施工直後]
[シュアラスター ゼロウィンドウ スプラッシュ]
水滴がガラス面を滑り落ちる平滑な被膜を形成
手で触れた感じも表面がツルスベに。まるでテフロン加工したフライパンのように水が滑り落ちる
[ソフト99 ぬりぬりガラコDX]
水滴が寄せ集まり大きな玉になって勢いよく落ちる
水滴がガラスに付いた瞬間から水玉を形成し、勢いよく流れ落ちる。摩擦抵抗が少ない証といえる
[クリンビューガラスコート ウルトラハイブリッドドロップ]
水滴をビンビンに弾いているのが目に見えてわかる
「驚愕の滑落撥水」のキャッチコピーどおり、水玉がコロコロと滑り落ちる。水切れ性能も良好だ
[1回洗車後]撥水剤が馴染んで水弾き効果がアップ!?
[シュアラスター ゼロウィンドウ スプラッシュ]
洗車&ワイピング後も平滑な被膜を保ち水滴を弾き飛ばす

▲水滴がスーッと流れ落ちるのは摩擦抵抗が減っている証。水滴が小さいため走行風で吹き飛ばせる
[ソフト99 ぬりぬりガラコDX]
まとまりのある水滴がガラス面を一気に流れ落ちていく!

▲細かい水滴の粒もガラスに一切残ることなく流れ落ちる。水弾き効果は抜群で気持ちいい!
[クリンビューガラスコート ウルトラハイブリッドドロップ]
水玉の落下スピードの速さは洗車後も変わらず健在

▲セールスポイントの滑落性能は1回洗車後もほぼ変わらず。水切れが早くクリアな視界が得られる
【結論】
撥水性能は拮抗しているが、ガラコの優れた作業性が際立った。撥水性能を発揮させるためには塗りムラなく仕上げるのが重要だ
※カー・グッズプレスvol.101の記事を元に構成しています
<取材・文/湯目由明 写真/澤田和久>
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