まず1つ目の危険は「熱」。今のような真夏の閉め切った車内の温度は最高70~80℃になる場合があり、耐熱性の低いプラスチック素材を使っている一部のETCカードでは変形して抜けなくなってしまうことがある。
また、内蔵のICチップは熱が原因でデータの読み取り不良が発生する可能性だってある。
なお、カードのトラブルでETCレーンを通過する際にバーが開かなかった場合には、ハザードを点滅させてゲートの手前で停車して必ず係員の指示に従うこと。
後続車がいない場合も、後退したり車外に出たりすることは絶対に避けよう。レーンに設置してあるインターホンで料金所係員を呼んで指示に従うのが正解だ。

▲ゲートを通過する直前に挿入してもすぐ認識されないので、出発前にカードが挿入されているかをしっかり確認してから出かけよう
2つ目の危険は「盗難」。車上荒らしなどでETCカードを盗まれ、他のクルマで使われることもあるかもしれない。
たとえ不正利用でもETCカードを差しっぱなしにしていたことが所有者の過失ということになれば、カード会社による補償を受けられないケースもある。
万一、盗難に遭ったことがわかった場合は、すぐにカード会社に利用停止の連絡をして、警察へも届け出ることが必要となる。
忘れてしまっている人もいるかもしれないが、ETCカードはクレジットカードなのだ。トラブルに巻き込まれないため日頃の買い物で使っているクレジットカードと同様、大切に扱うことを心がけたい。
クルマから降りる際は必ずETCカードを抜く習慣をつけよう。
<文/CGP編集部>
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