
▲本体にCDプレーヤー(地図CD-ROMドライブ共用)とMDプレーヤーを内蔵。モニターは5.8型で、タッチパネル機能は搭載していない
2DINという限られた大きさの中にカーオーディオやナビ、モニターの機能を詰め込むのはこれまでにないチャレンジで至難の業ではあったが、歴史ある車載電機メーカーとしての技術力やノウハウにより5.8型モニター、CD-ROMナビ、FM/AMチューナー、CDプレーヤー、MDプレーヤー(またはカセットプレーヤー)を搭載した初代AVN「イクリプスE7707AVN(MDモデル)」、「イクリプスE5507AVN(カセットモデル)」の発売にこぎつけた。
ちなみに“AVN”とはオーディオ(A)、ビジュアル(V)、ナビゲーション(N)の頭文字から取ったものだ。
前述したように当時はオンダッシュ型が主流だったこと、高価だったこと(E7707AVNが29万8000円)などから商業的な成功とはならなかったものの、イクリプスAVNならではのオールインワンコンセプトを提案することができ、ブランドの知名度アップにも貢献した。
その後イクリプスAVNシリーズはモニターサイズを5.8型から6.5型へとアップしたり、ナビのメディアをCD-ROMからDVDへ変更したりするなど高機能化を図り、着実に進化。

▲イクリプスAVNシリーズとして最初のヒットとなった2000年リリースの3デッキAVN「AVN5510D」
2000年には本体内にナビ用DVDドライブ、CDプレーヤー、MDプレーヤーを搭載した3デッキモデルの「イクリプスAVN5510D」によって大ヒットを記録。
これ以降はライバルメーカーも続々と追随し、カーナビ=AV一体型という時代が訪れる。
>>ECLIPSE
<文/浜先秀彰>
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