死角は必ず存在するのでミラーに頼らない運転を身につけよう!
車線変更時に隣車線の後続車を見落とし、クラクションをけたたましく鳴らされた失敗は、多くの人が経験しているはず。
事故の危険はもちろん、あおり運転の引き金になりかねないので、できれば避けたいところだ。
失敗の原因は、①運転姿勢が悪い、②ミラーの調整が悪い、③直接目視の習慣が身についていない、が主になる。
運転姿勢については、とくに市街地ではシートバックを立て気味にするのが肝心。シートに寝そべるような姿勢で運転すると、路地からの幼児の飛び出しなどへの対応が遅れるので危険だ。
また、サイドミラーの調整方法は、まず左右、次に上下の順で行うこと。
左右については、自車のボディが4分の1から8分の1程度写り込むように調整。
上下については、ミラー面の下方3分の2程度に道路と後続車が写るように調整。
このように調整すれば、死角はもっとも少なくなる。
なるべく広い範囲を写そうと、自分のボディが写らないほど外側を向ける人もいるようだが、実際に試してみると、外寄りの画角はほとんど変わらないことに気付くはず。
車種によってはそもそもミラーが見にくいものもあるので、補助ミラーの装着も有効な選択肢だろう。
車線変更は、必ず目視をして安全運転を心がけよう。

▲小型のサブミラーを装着すれば、安全性大幅アップ。ミラーの鏡面全体を、より広角にする商品もある

▲ミラーの左右調整では、自車が写る面積を4分の1~8分の1に抑えること。上下調整では、画面をタテに3分割し、下側の3分の2は道路面が写るように
【主なポイント】
①直接目視する癖をつけよう
②ミラーの位置合わせが重要
③死角が多ければ補助ミラー
<文/CGP編集部>