車中泊に向いているクルマをまずは押さえよう!
最初に、車中泊に適しているクルマは何かを知っておくことが大切です。兎にも角にも、必須なのがクルマで寝るための広い内部を持っていることが絶対条件。
「そんなの大きいクルマを買えば良い」、「キャンピングカーを買えば良い」なんて言葉が出てきそうですが、一介のサラリーマンである筆者としては、大きなクルマを維持するだけの財力はありません。
そこで、軽車両で良いものを調べてみると、車中泊に適していると言われているのは主に以下のクルマ。
- HONDA「N-VAN」
- SUZUKI「エブリイ」、「スペーシアベース」
- 日産「NV100」
- ダイハツ「アトレー」、「ハイゼットカーゴ」
- 三菱「ミニキャブバン」
- スバル「サンバー」
このラインアップでわかるとおり、俗に言う商用車(運送業で主に使われる車両)が多いです。運送用に特化した車両のため、荷台(後部座席)が広めに作られていることが特徴。
広い荷台スペースがあり、後部座席を倒すとフルフラットになる点も車中泊にぴったりです。多くの車中泊好きから愛されている車両たちです。
車両カスタマイズは必要か? 費用は意外と高め!
実際に調べた情報を元にクルマを選ぶことにしたのですが、いろいろ調べる中で、次に気になったのが、ノーマル車を買うか、カスタマイズされたクルマを選ぶかです。
恐れずに申し上げると、「重要なのは中身! 外は見た目だけ!」と言うのが当初の筆者の正直な感想でした。
その思いから、ノーマル車を日々調べていたのですが、車両を見に行ったり、ディーラーさんやクルマに詳しい知人の話を聞いたりする中で、「あれ? 意外にカスタマイズカーも悪くないのでは?」と真逆な印象を持つように。
例えば、ホイールや前後のエアロパーツの交換は、悪路の走破性向上や障害物の回避ができて車体を傷つけないなど、すべてとは言わないまでも、カスタマイズの一つひとつにアウトドアをより快適に楽しむためのこだわりがあることを理解しました。
あとシンプルに他と違うのがカッコ良い! そうなってくると俄然カスタマイズカーが欲しくなってきます。そこで、費用を調べてみることにしました。
参考金額は以下で、王道のカスタマイズは主に5つです。
- 全塗装 ……… 約35万〜65万(※車体の大きさ、塗装範囲により変動)
- リフトアップ ……… 約6万〜9万(※パーツの価格により変動)
- ホイール、タイヤ交換 ……… 約2万〜5万(※パーツの価格により変動)
- フロント、リアバンパーの交換 ……… 約2万〜5万(※パーツの価格により変動)
- リーフキャリー(天井の荷台)設置 ……… 約2万〜5万(※パーツの価格により変動)
※工賃は別途の場合が多い ※当社調べ(価格はあくまで参考です)
他にも「窓に目隠し用のスモークを貼る」、「ライトをブラックコーティングする」など、こだわればまだまだカスタマイズはできますが、最初のカスタマイズとしては、これだけ行えば、“らしさ”が出ます。
ですが、おわかりのとおり高額。最低価格で計算しても合計で約50万はほぼ確定です。ただし、この金額は販売店(専門店)へお願いした場合。
自分でクルマをカスタマイズできる人はパーツ代のみとなるので、金額がグッと押さえられます。
もちろん“カスタマイズしない”という選択肢もあります。自分の中でこれは必要、これは不要と取捨選択して、お財布と相談して無理のない範囲で行うことをおすすめします。