全長4455㎜×全幅1875㎜×全高1615㎜、ホイールベース2720㎜。数字だけ見ると全幅があるようにも思えるが、最小回転半径が5・35mに抑えられ、実際の取り回しは手狭な場所でもまったく問題なし。

▲シフトセレクターはセンターコンソールに備わる。日本仕様のウインカーレバーはコラム右側に

▲200Vの普通充電(右)とCHAdeMO方式の急速充電用(左)の2つの充電口を装備。V2Lにも対応
“eSUV”を名乗るも、スリークな優しいデザインは親しみやすさを感じさせてくれる。
一方でインテリアは、やや“クセ強”というべきか。ドアトリム、空調吹き出し口を始め凝ったデザイン、ディテール。その中で、電動回転式で縦/横に変えられる15.6インチのタッチスクリーンはBYDを象徴する装備の代表。これは上級車のシールにも備える。

▲フロントシートはバケットタイプ。見た目の印象どおりフィット感は上々。電動調節機能も付く

▲ギターを模したという個性的な(?)ドアトリムのデザイン。上の筒状の部分がドアオープナーだ
走らせた印象は、BEVらしくとにかくスムーズで洗練されたドライバビリティが味わえる。150kW/310Nmの動力性能は十二分で加速も俊敏。
低重心なこともあり、ハンドリングも実に爽快で、実は現代の羊の皮を被った狼なのでは? と思える瞬間さえある…そんなクルマだ。

▲ラゲッジスペースは440Lあり、床板の高さは高/低の調節が可能。実用的なスペースを用意

▲乗り心地・NVH評価担当の愛犬・シュン(柴犬・オス・3歳)。振動の少ないBEVはお気に入りだ
>>BYD
<文・写真/島﨑七生人>
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