サイズはフロンクスよりひとまわり大きく、全長4275mm、全幅1800mm、全高1640mm、ホイールベース2700mmとCセグメントに入るサイズ感だ。
駆動方式はFFと4WDの2タイプで、バッテリー容量はFFが49kWhと61kWhが設定され、4WDは61kWhのみ。
61kWh同士の車両重量を比較するとFFが1790kgに対して4WDが1890kgだから、リヤを駆動するeアクスルの重量は約100kgということになり、このクラスの平均的な重量だ。

▲メーター一体型のディスプレイがBEVらしい。シフトはダイヤル式で助手席側のスイッチで3段階の回生モードが選べる
FFと4WDの両方にサーキットで試乗したが、印象的なのは静粛性の高さ。モーターの駆動音やインバーターなどの電子機器類のノイズなどがよく遮断されていて、外部からの騒音もよく抑えられている。
路面が平滑なサーキットのため乗り心地ははっきりとわからないが、4WDのほうが前後の重量バランスがいいためか抑えが利いた滑らかな乗り心地だった。
4WDは滑りやすい路面ではリヤに最大70%の駆動力を配分する設定だ。
eビターラは、早く一般道で走りを試したくなるほどの出来映えのBEVだった。

▲前後シートはサイズがゆったりとしていて座り心地がよく、もちろんシートヒーターも装備する。後席の足元は4WDでもフルフラット。リヤのeアクスルの室内スペースへの影響はない

▲4・2・4分割可倒シートは段差がほとんどなく、車中泊にも使えそう。フロア下には充電ケーブルを収納可能

▲フロント右側の充電口が普通充電、その反対側が急速充電。FFの61kWhは30分の急速充電で約300km走れる

▲フロントのeアクスルはインバーター一体型でコンパクトに納められ、補機用鉛バッテリーもフロントに搭載
>>スズキ
<文/丸山 誠 写真/スズキ>
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