シンプルなデザインで本体の直径は約8.5cm、厚さは約3.5cmとコンパクト。電源はUSBタイプCから取得でき(ケーブルや電源アダプターは別売り)背面のゴム製クリップをエアコンルーバーに差し込んで固定する。
丸形をはじめ特殊形状のルーバーやルーバーの周囲に凹凸のある車両以外であれば簡単に取り付けられるだろう。

▲ゴム製のクリップをルーバーに差し込むだけで取り付けられる
上部の電源スイッチを押すと羽根が回転。押すたびに弱→中→強→切、と切り替えられる。スイッチを入れるとそよ風が顔に当たる程度の風力で回転音は停車していてもそれほど気にならないレベル。
しかし、中や強にするとそれなりに強い風が当たるようになり、回転音は運転中にもつねに聞こえるレベルとなる。耳障りかどうかは個人差があるだろうが、個人的には不快に感じる種類の音ではない。

▲電源スイッチを押すごとに風力が弱→中→強と切り替わる
エアコンルーバーの前面に取り付けているため涼しさを感じる風が当たり、顔や体を冷やす効果が期待できる。後席に素早く冷風を送るのにも役立つそうだ。
本体とクリップのジョイント部で角度調整できるが可動範囲が狭いのでクルマによっては最適な場所に向けられない場合もあるだろう。このあたりは超低価格なのでガマンといったところか。

▲電源はUSBタイプC。ケーブルや電源アダプターは同梱しない
それともう一つの特徴が羽根にイルミネーションが仕込まれていること。電源スイッチを長押しすると連続的にカラーが変わっていく。夜など見た目が楽しいし、子どもには好評かもしれない。OFFにもできるので、お好みで選択したい。

▲電源スイッチを長押しするとカラーがグラデーションで変化していく
330円ということを考慮するとコストパフォーマンスは十分。それなりの騒音がしたり、最適なセッティングが難しかったりといった部分はあるものの、炎天下でクルマに乗り込んだ瞬間など一刻も早く顔や体の熱を下げたいときには役立つはず。お手頃価格の熱中症対策グッズとしてオススメできる。
<取材・文/浜先秀彰>
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