サイズ感は同社のヴェゼルよりひとまわり大きく、角ばった塊感のあるスタイルのため、より立派に見えるのがポイント。
衝撃的なのはプライス。ボトムグレードのXは約210万円で最上級グレードのZ+を選んでも約249万円といううれしい価格設定。
じつはWR-Vはインドで製造された輸入車で、現在円安傾向が続いていることを考えるとホンダはかなり思い切った値付けをしてきたことになる。
価格だけを見てもとても魅力的なコンパクトSUVだ。

▲シンプルな水平基調のデザインがSUVらしい安心感を高めている。メーターは7インチディスプレイを採用
発売は2024年3月22日だが、すでに多くの受注があるようで、かなり人気が高まっている。
単に価格が安いだけのコンパクトSUVでは売れることはないが、SUVらしい力強いデザインがウケているようだ。
現行ヴェゼルはスタイリング、特にフロンデザインで好みが分かれ、落ち着いた販売が続いているが、WR-Vは多くの人が受け入れられるオーソドックスなスタイルというのも人気の理由だろう。
さらに室内も広いのがファミリーに好評で、リヤシートの足元スペースはヴェゼルより確実に広くゆったりとくつろげる空間を実現している。

▲後席がゆったりしていて、特に足元スペースが広いためファミリーにおススメしたい。乗降性がいいのも特徴
エンジンは1.5LのNAでCVTのみでハイブリッドの設定はないが、価格を考えれば十分。ホンダセンシングの安全装備も充実している。

▲後席を倒すと荷室フロアに段差が残るが、27インチの自転車を積載可能

▲約170cmの長いサーフボードを収納できる

▲キャンプ道具を満載してもバックレストの高さを超えないほどの余裕を見せる。ベビーカーの収納もラクラク
>>HONDA
<文/丸山 誠>
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