今回チェックしたのは電池容量500Whクラスの3モデル。全モデルとも採用される電池はリン酸鉄系リチウムイオン。三元系に比べて安全性が高く長寿命という利点がある。サイズやポート数は最後に表でまとめているので、そちらでチェックしてみるとわかりやすい。
アンカーとブルーティは本体にLEDライトを内蔵し、アウトドアや災害時に役立つ。アンカーは強化パネルの採用や8つの角およびバッテリーパック構造を強化したタフなボディが特徴だ。アウトドアに持ち出しても安心感が強い。
ブルーティは、AC定格出力が700Wもあるので、幅広い家電製品を利用できる。またワイヤレス充電ができるのも大きな魅力だ。
エコフローは軽量・長寿命に加えて本体への充電スピードの速さが自慢。スマホとの連携機能を搭載し、使い勝手がいい点も見逃せない。
サイズや価格帯も近いので、購入する際は自分が最も重視する機能や性能を踏まえて選ぶといいだろう。
使いたい機能がフロントパネルに集約Anker 535 Portable Power Station 5万9800円
本体充電中に、別の接続機器に同時充電する「パススルー充電」に対応。付属のACと別売りのUSB急速充電器から同時充電ができ、0%から80%までの充電時間は2時間半。省電力モードを搭載し待機時は自動で出力オフになる
- AC出力ポート数=4
- USB-A出力ポート数=4
- USB-C出力ポート数=1(100W)
- DC出力 =1(シガーソケット)
- ポート数 =2(DC5521)

▲大きなハンドルの下部には凹凸があり、指が引っかかりやすい形状。持ち運びもしやすい
バッテリー残量がひと目でわかる

▲中央にバッテリー残量を表示し、上部は各モードや警告サイン、下部には入出力電力や残量(時間)を表示
背面には充電ポートを配置し、各充電に対応

▲AC、DC(シガーソケット)、ソーラーなどから本体充電をする際はここのポートを使用
給電・充電ポートはフロントに集約

▲表示パネルやACコンセント、USBにシガーソケットなどのポート類は正面上部に集約。LEDライトも装備
安全・静音性にこだわった設計でユーザーも安心

▲PSEをはじめUN38.3、UL、FCC、RoHSなど国際的な安全規格及び基準に準拠。5年保証
ワイヤレス充電のほかさまざまな本体充電に対応 BLUETTI EB55 5万9800円
AC定格出力は700Wを誇る。ワイヤレス充電ができるのもこのモデルの特徴。本体充電は付属のACと別売りの専用アダプター2台で同時に行うデュアル高速充電、ACと太陽光または、ACとDCによるマルチ高速充電に対応している
- AC出力ポート数=4
- USB-A出力ポート数=3
- USB-C出力ポート数=1(100W)
- DC出力 =1(シガーソケット)
- ポート数 =2(DC5521)

▲天板に格納式ハンドルを搭載。角の取れたボディは体に当てても痛くなく持ち運びがしやすい
スッキリとしたシンプルな表示

▲バッテリー残量は数字ではなくインジケーターで表示。右側には入出力電力、下部に警告サインを表示する
天板に置くだけで充電可能なワイヤレス充電を搭載

▲フラットな天板部分にポンと置くだけでスマホの充電が行える
さまざまな方法で本体充電が可能

▲専用ポートやDC入力ポートを搭載。ACはもちろん、発電機、ソーラー、DC、鉛電池からの充電に対応
フラットなデザインで置き場にも困らない

▲フラットなデザインで、シートにポンと載せても安定。天板部分は小さなテーブルとしても活躍
ACによる本体充電は60分で満充電が可能
EcoFlow RIVER 2 Max 6万4900円
先代の三元系からリン酸鉄に内蔵電池を変更し長寿命化。好評の充電スピードもさらに進化し、AC出力についても独自のX-Boost機能により最大750Wの家電製品にも対応。スマホアプリで遠隔操作や確認できるのも◎
- AC出力ポート数=4
- USB-A出力ポート数=3
- USB-C出力ポート数=1(QC)
- DC出力ポート数=1(シガーソケット)
使用可能時間の目安がすぐにわかる

▲左に使用可能時間、中央にバッテリー残量、右に入出力電力をレイアウト。すっきりして見やすい
遠隔で操作や管理が行えるエコフロー

▲利用可能時間やバッテリー残量、入出力電力など、使用状況がひと目で確認できるほか、充電速度の調節や各種設定も遠隔で可能

▲天板にはほかのリバー2シリーズなどがスタッキングしやすい形状にデザイン
4つの充電方法に対応できる

▲本体充電はACやDC(アクセサリー)、ソーラーにUSB-Cに対応。停電時も安心のEPS機能を搭載し保証も5年
【結論】
アンカーの質実剛健さ、ブルーティのAC出力の高さやワイヤレス充電機能、エコフローの急速充電やX-Boostなど、個性で選びたい
※カー・グッズプレスvol.101の記事を元に構成しています
<取材・文/伴 隆之 写真/澤田和久>
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