低山の素晴らしさとおすすめの理由:その3
「絶景にたどり着くまであっという間」

▲栃木県足利市の大岩山毘沙門天そばにある「天空テラス」の様子。足利の市街地や周囲の山々を見渡せる絶景だ。ちなみにここには駐車場があるので、登山の起点にしてもいい
景色はどうなの? と、低山に対してあまり期待値が高くなかった私だが、運よく住んでいる場所から近い北関東には、関東平野を見渡せる絶景の低山が多く点在していることに気づいた。
登山口から登りはじめて30分もすれば、「うわ、今日も最高だよ」と感謝と喜びの気持ちが思わず口に出るほどだ。
低山の素晴らしさとおすすめの理由:その4
「下山後は地元飯のランチや温泉などに余裕で行ける」

▲栃木県佐野市の近くの低山ならば、やっぱりランチは佐野ラーメンがおすすめ。名店が多数あるので、訪れるたびに食べ比べするのもいいだろう
少し標高を上げて時間がそれなりにかかる山行の場合(トータルで4時間とか)、山頂でのランチタイムが視野に入る。おにぎりやカップラーメンを食べたり、食後はコーヒーを淹れるなど、それはそれで格別な美味しさだ。
ところが、2時間前後の山行で済む低山ともなると「下山後にランチを食べる」と割り切ることは容易だったりする。バーナーやカップを持ち出さず、湯を沸かす手間すらも必要ない。
前段のタイムスケジュールを軸にすると「14時に下山したとして、14時30分ごろの遅めのランチ」だ。
市街地に近い場所が多いのも、食事処が探し出しやすいメリットではあるが、昼休憩に入っている店があるだろうから、この時間帯のプランの場合は事前にランチ場所の情報を調べておこう。

▲締めくくりに温泉に行けたらもう、言うことなしではないか
このようなプランニングで、普段運動をしない知人を何人も低山に連れ出している。
誰をとっても反応は「景色もルートも刺激的で、想像以上によかった」と、嬉しいことに大変良好。体への負荷も少なく、筋肉痛などの疲れを後日引きずらない。
ただし、「山→ランチ→温泉」の欲張りな流れを一日で組む場合は、スタート時間を早めにし、時間を逆算してのプランニングをどうぞ。
次回からも、ハズレがないおすすめの低山プランを紹介していこう。
<文・写真/CGP編集部・F>