世界初の市販GPSカーナビは1986年に登場
バブル最盛期と言われた1990年。パイオニアが1986年に立ち上げたカーオーディオブランド「カロッツェリア」から、「道は星に聞く。」の名キャッチコピーとともに“サテライトクルージングシステムと呼ばれる世界初の市販GPSカーナビ「AVIC-1」がリリースされた。
これはマツダのユーノスコスモに搭載された三菱電機製のGPSカーナビ「CCS」と、ほぼ同時期になる。この頃はまだ「GPS(グローバル・ポジショニング・システム)」という言葉を知る人も少なかった。
じつはカーナビ自体はこの時代でも一部高級車に搭載されていたのだが、地図上に内蔵センサーで得た自車位置情報を示すだけの機能しか持たず精度も低くとても実用に耐えなかった。
GPSのように日本中どこにいても一発で正確(といっても当時のGPSの精度は誤差25m程度)な位置を示すことは非常に画期的といえた。
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