1DINとはカーオーディオユニットで使われている「規格サイズ」で、前面パネルの大きさが横180mm×縦50mm。
そして2DINは1DINを縦に重ねた2倍のサイズで、横180mm×縦100mmとなる。
インパネに設けられたスペースもカーAV機器もこの規格に合わせたサイズで作られている。つまり自動車メーカー、カーAVメーカーが異なっていてもサイズさえ合っていればどのクルマにも装着が可能なのだ。
また、2DINサイズをベースに20mm横幅を広げた「200mmワイドサイズ」と呼ばれるものもある。
トヨタ車や日産車などに多く、この200mmワイドサイズに2DINサイズの機器を装着する場合には20mmの隙間を埋める幅10mmのスペーサーを機器の左右に取り付けて対応する。
そんな2DINサイズだが、180×100mmという限られたスペースでは内蔵できる画面サイズは物理的に7型が限界だ。
家庭用のテレビでもスマホでも大画面化が進んでいるように車載機器でも大画面化が求められ、最新車種では2DINサイズスペースの代わりに純正で9型画面のカーナビを装着できるスペースが設けられている(こちらには残念ながら一般に通用する規格の名称がない)。
また、市販カーナビメーカーではこのサイズに合わせた9型画面搭載カーナビのラインアップも増やしてきている。
そして、もうひとつの流れとして2DINサイズの本体に独立した大画面搭載ディスプレイユニットをドッキングさせたフローティングスタイルのカーナビも数多く見られる。
先駆けとなったパナソニックのストラーダでは10型大画面ながら500車種以上への適合を実現している。
<取材・文/浜先秀彰>
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